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追記にてい.ろ.は.唄派生の陰間パロ曽妹SS
此処ではうpしてないことに気付いて、もったいない虫が発生した模様。
ていうか、い.ろ.は.唄曽妹動画の設定とか色々説明したりしようと
思ってた筈なのに、未だうpれてないという…orz
今度時間出来たらまとめて書きます(;´・ω・)ノシ
此処ではうpしてないことに気付いて、もったいない虫が発生した模様。
ていうか、い.ろ.は.唄曽妹動画の設定とか色々説明したりしようと
思ってた筈なのに、未だうpれてないという…orz
今度時間出来たらまとめて書きます(;´・ω・)ノシ
華やかな明かりが所狭しと並ぶ花街。
その中の馴染みの茶屋に入れば、すぐに部屋に通される。
いつの間にか自分の名前を問われることも、見立てを聞かれることもなくなった。
それだけ顔馴染みになったというのは、果して喜ぶべきか悲しむべきか。
軽く頭を悩ませながら曽良は通された部屋へと向かう。
茶屋の一番奥の間。客を相手にするのとは別の、彼専用の自室だ。
行き着いて軽く戸を叩き、返事を待つことなく襖に手をかける。
そして部屋に一歩踏み行って、その足を止めた。
「…妹子、さん?」
いつもなら明るい筈の部屋は薄暗く陰り、
明け放たれた窓から差し込む月明かりだけが部屋を照らす中で、
赤い何かが散乱しているのだ。
曽良はその状況を訝りながら一歩、また一歩と部屋の奥へと進む。
そしてその部屋の奥、ちょうど影になる場所に横たわる人影を見つけて息を呑んだ。
「妹子さん…!」
横たわる彼の身体を抱き込むようにして起こす。
そして表情を確認しようとその顔を覗き込む。
刹那、視界が反転した。
後頭部に鈍い痛み。そして唇に暖かく湿った感覚。
そして目の前に輝く茶色の瞳。
してやられた、そう思った時には既に明るい笑い声が響いていた。
「性質が悪いですよ、こういうのは」
「何で?素敵だろ、王子様の口付けで姫は目覚めるんだ」
「誰の入れ知恵かは知りませんが、口付けたのは妹子さんからでしょう?」
「そうだっけ?まぁいいじゃん、そんなこと」
自分が言い出した癖に、そんなことと言うのか。
呆れたようにため息を吐くと、頭をさすりながら体を起こす。
「で?この部屋は一体何です?」
「綺麗なうばりもらったから散らしてみた」
「飾らずに、ですか?」
「うん、こっちの方が綺麗だし」
そう言って妹子が視線を投げた先には、ばらばらに散らされた花びら。
そして無残に放り出された茎と葉が落ちていた。
「勿体ないとは思わないんですか?」
「どうして?花なんて、散ってこそだろ」
笑って当たり前のように答える妹子に、曽良は一瞬閉口した。
湛える笑みは極上の物だというのに、言うことはなんて残酷か。
いや、この花街で生きているからこそ、そう言う考えに至るのか。
妹子を見つめたまま曽良がぼんやりと考えていると、
その視線に気づいたのか妹子が小さく笑った。
「大事にされて、でもいずれは朽ちて捨てられていくのなら、
綺麗なまま散って逝く方が幸せなんだよ」
再び近づいた唇が触れて、離れて、深く交わる。
絡みつく腕が、擦り寄る身体が酷く脆いものに感じて、
曽良は妹子に回す腕に力を込める。
「苦しいよ、曽良」
「煽ったのは貴方でしょう?我慢なさい」
短い声は直ぐに水音に変わる。
その中で曽良の瞳に宿った色に、妹子は小さく笑みを零した。
紅茨 ( 朽ちるも散らすも、貴方次第 )
― ― ― ― ―
ベクトルが完全に深夜方向。
卑猥な絵より、卑猥な文字が書きたい今日この頃。
その中の馴染みの茶屋に入れば、すぐに部屋に通される。
いつの間にか自分の名前を問われることも、見立てを聞かれることもなくなった。
それだけ顔馴染みになったというのは、果して喜ぶべきか悲しむべきか。
軽く頭を悩ませながら曽良は通された部屋へと向かう。
茶屋の一番奥の間。客を相手にするのとは別の、彼専用の自室だ。
行き着いて軽く戸を叩き、返事を待つことなく襖に手をかける。
そして部屋に一歩踏み行って、その足を止めた。
「…妹子、さん?」
いつもなら明るい筈の部屋は薄暗く陰り、
明け放たれた窓から差し込む月明かりだけが部屋を照らす中で、
赤い何かが散乱しているのだ。
曽良はその状況を訝りながら一歩、また一歩と部屋の奥へと進む。
そしてその部屋の奥、ちょうど影になる場所に横たわる人影を見つけて息を呑んだ。
「妹子さん…!」
横たわる彼の身体を抱き込むようにして起こす。
そして表情を確認しようとその顔を覗き込む。
刹那、視界が反転した。
後頭部に鈍い痛み。そして唇に暖かく湿った感覚。
そして目の前に輝く茶色の瞳。
してやられた、そう思った時には既に明るい笑い声が響いていた。
「性質が悪いですよ、こういうのは」
「何で?素敵だろ、王子様の口付けで姫は目覚めるんだ」
「誰の入れ知恵かは知りませんが、口付けたのは妹子さんからでしょう?」
「そうだっけ?まぁいいじゃん、そんなこと」
自分が言い出した癖に、そんなことと言うのか。
呆れたようにため息を吐くと、頭をさすりながら体を起こす。
「で?この部屋は一体何です?」
「綺麗なうばりもらったから散らしてみた」
「飾らずに、ですか?」
「うん、こっちの方が綺麗だし」
そう言って妹子が視線を投げた先には、ばらばらに散らされた花びら。
そして無残に放り出された茎と葉が落ちていた。
「勿体ないとは思わないんですか?」
「どうして?花なんて、散ってこそだろ」
笑って当たり前のように答える妹子に、曽良は一瞬閉口した。
湛える笑みは極上の物だというのに、言うことはなんて残酷か。
いや、この花街で生きているからこそ、そう言う考えに至るのか。
妹子を見つめたまま曽良がぼんやりと考えていると、
その視線に気づいたのか妹子が小さく笑った。
「大事にされて、でもいずれは朽ちて捨てられていくのなら、
綺麗なまま散って逝く方が幸せなんだよ」
再び近づいた唇が触れて、離れて、深く交わる。
絡みつく腕が、擦り寄る身体が酷く脆いものに感じて、
曽良は妹子に回す腕に力を込める。
「苦しいよ、曽良」
「煽ったのは貴方でしょう?我慢なさい」
短い声は直ぐに水音に変わる。
その中で曽良の瞳に宿った色に、妹子は小さく笑みを零した。
紅茨 ( 朽ちるも散らすも、貴方次第 )
― ― ― ― ―
ベクトルが完全に深夜方向。
卑猥な絵より、卑猥な文字が書きたい今日この頃。
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